まさに時間はお金のように大切なものだと感じている方も多いと思います。
現代社会において、時間の効率的な活用が成功や充実した生活に欠かせない要素となっています。
そこで出てきたのが「タイパ(タイムパフォーマンス)」という考え方です。
この記事では、タイパの考え方について紹介します。
タイムパフォーマンスとは何か?コスパとの違いは?
タイパ(タイムパフォーマンス)とは、コスパ(コストパフォーマンス=費用対効果)を時間版に置き換えた言葉で、「時間対効果」を表します。
つまり、“タイパが良い”というのは、
- 与えられた時間でより多くの成果が得られること
- 同等の成果をより少ない時間で得ることです。
タイパがいい=同じ時間でより多くの成果を出すor同等の成果をより少ない時間で得ること
例えば、Z世代がYouTube等の動画ストリーミングサービスで倍速再生をすることが話題になりましたが、これも、彼らがタイパを意識した行動の一つと言えます。
同じ動画を見るのに、要する時間を減らしているのですね。
タイパは、時間に対する生産性や成果に大きな影響を与える要素です。
効率的な時間の使い方や作業のスピードを向上させることで、より多くのことを成し遂げるという考え方がタイパ至上主義の考え方です。
今、「タイパ」がアツい
若者を中心に、タイパを重視する人が多くなっている
辞書のトップメーカーである株式会社三省堂が実施した「今年の新語2022」において、「タイパ」が大賞を受賞するなど、最近はタイパという言葉がよく聞かれるようになりました。
また、ある調査によると、半数以上の人が生活の中でタイパを意識しています。
出典:「かんたん宅食メディア ラクタさん」(https://mag.app-liv.jp/rakuta/archive/139936/)
また、同調査によると、若い年代で特に意識される傾向があり、20代では約6割の方がタイパを意識していることがわかりました。
出典:「かんたん宅食メディア ラクタさん」(https://mag.app-liv.jp/rakuta/archive/139936/)
タイパが広まった背景にあるもの
上記ように、昨今のトレンドとして、時間を節約することや効率的な作業方法の模索が広まっています。
例えば、仕事や家事の効率化に向けたタスク管理アプリケーションの普及などのテクノロジーの進歩が挙げられます。
では、タイパという考え方が広まった背景にあるものは何でしょうか。
私が思うに、次のようなことが要因として挙げられます。
- 高度な情報化社会
- デジタルネイティブなZ世代の出現
- 新型コロナウイルスの感染拡大によって社会が大きく変わった
高度な情報化社会
インターネットやSNSの普及により、情報にアクセスする手段が容易になりましたが、同時に情報量も膨大化しました。そこで、現代社会では効率的により多くの情報を処理するスキルが必要になってきています。
デジタルネイティブなZ世代の出現
中でも特にZ世代をはじめとする若い世代は、デジタルネイティブとして生まれ育ち、高度化した情報社会に慣れ親しんでいます。彼らは情報の摂取スピードが速く、スマートフォンやインターネットを使ったコミュニケーションが日常的です。
また、多くの情報の中から必要な情報を素早く取捨選択し、効率的に活用するスキルを持っています。
効率的に情報を処理するには、短時間で多くの情報を得ることが必要です。彼らにとって「タイパ」を重視するのは当たり前のことなのです。
TikTok、InstagramやYouTubeのショート動画が流行しているのも、「タイパ」が重視されていることが伺えます。
新型コロナウイルスの感染拡大
パンデミック前までは、仕事のために毎朝1時間かけて通勤をして、仕事が終わったら付き合いで飲み会に参加するなど、義務的な時間が多くありました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、社会が大きく変わりました。
リモートワークが普及し、通勤にかける時間が不要になり、義務的な飲み会の数もグッと減りました。
パンデミックにより、今までの“無駄な時間”が浮き彫りになったのです。
それにより、時間の重要性がフォーカスされ、「タイパ」が重視されるようになったのではないでしょうか。
「タイパ」のデメリットは?人生楽しくなさそう?
タイパばかりだと人生楽しくない?
タイパについて調べると、こんな意見を目にします。
- かえって時間に追われることになり、忙しそう
- タイパのことばっかり考えて面白みがない
- 効率だけがすべてじゃない
- 人生楽しくなさそう
しかし、私は全くそう思いません。
本来、タイパは、なんでもかんでも効率化するわけではなく、人それぞれ「何のために時間を作りたいか」という目的を持って意識するものだと思っています。
例えば釣りが趣味なら、仕事や家事のタイパをあげて、釣りに行く時間を作ります。タイパとは、自分のやりたいことをやる時間を作るために意識することなのです。
生活を構成する活動は3種類
人間の活動は、以下の3つに分けられます。
1次活動 | 睡眠、身の回りの用事、食事など、生理的に必要な行動 |
2次活動 | 通勤・通学、仕事(収入を伴う仕事)、家事・育児など、社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動 |
3次活動 | 休養・くつろぎ、趣味・娯楽、スポーツなど、各人の自由時間における活動 |
この3次活動を一般的に「余暇活動」と呼び、それに費やす時間を「余暇時間」と呼びます。
総務省が行った「令和3年社会生活基本調査」によると、1日当たりのそれぞれの活動の生活時間は下表のとおりの結果となりました。
1次活動 | 10時間57分 |
2次活動 | 6時間47分 |
3次活動 | 6時間16分 |
余暇時間は6時間16分です。
あなたはこれを、長いと思いますか?それとも短いと思いますか?
「ゆとり」を作り出すのが「タイパ」
内閣府「国民生活に関する世論調査(令和4年10月調査)」において、日頃の生活の中で、休んだり、好きなことをしたりする時間のゆとりがあるか聞いたところ、「ゆとりがある」とする者の割合が62.2%、「ゆとりがない」とする者の割合が35.2%となっている。
前回(令和3年)の調査結果と比較してみると、「ゆとりがある」(65.6%→62.2%)とする者の割合が低下し、「ゆとりがない」(31.8%→35.2%)とする者の割合が上昇していることがわかっています。
回答 | 令和3年 | 令和4年 | 増減 |
---|---|---|---|
ゆとりがある | 65.6% | 62.2% | 3.4%減少 |
ゆとりがない | 31.8% | 35.2% | 3.4%増加 |
この結果から、「時間にゆとり」がないと感じている方が多くなっていることが伺えます。
時間は有限なもの。義務的に行っている活動を効率化し、浮いた時間をやりたいことに使う。
当ブログでは、それがタイパの目的だと考えています。
「義務的に消費する時間」を効率化し、「やりたいことをする時間」を生み出す
当ブログでは、そういった観点から、タイパを上げるさまざまな方法や、時短の方法を紹介していきたいと思います。
タイムパフォーマンスを向上させるためのステップ
より充実した人生を歩むために、以下のステップを踏んで、タイパを向上させましょう。
自分がなぜタイパを上げたいのか、何のために時間を使いたいのかを明確にする
先ほど紹介した人間の活動分類を参考に、仕事、家事、食事など、自分にとっての優先順位を決める
- どれくらいの時間を作りたいのか
- そのために何の時間をどれくらい削るのか
- 削るために何をするのか
タイパ術を実行し、自分の大好きな時間を増やしましょう!
一度きりの人生、好きなことにたっぷり時間を使おう
時は金なり。時間はお金と同じくらい大切です。
好きなものにはお金は使っても、嫌いなものにお金は使いたくないですよね?
それと同じように、時間も好きなことにたっぷり時間を使って人生を充実させましょう。
- 趣味の時間を増やしたい
- 子供と過ごす時間を増やしたい
- 恋人と過ごす時間を増やしたい
- 浮いた時間で副業をしたい
- 自己啓発に時間を使って仕事をより充実させたい
目的は人それぞれです。
このブログでは、さまざまなタイパの向上術を紹介していくので、あなたの目的に合うものがあれば、ぜひ試してくださいね。
一度きりの人生、時間は限られています。
一緒にタイムパフォーマンスを改善して、より効率的で充実した生活を送りましょう!
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